乾癬
皮膚が赤く、厚くなり、皮膚の皮が沢山出てしまうやっかいな疾患です。時にはリウマチのような手足や脊椎の痛みも伴うこともありますが、それが皮膚症状と関係していることに気が付かないままのこともあります。うつる病気ではないかと職場などで誤った認識をされることもあり、生活に大変な支障を来していることもあります。治らないからと治療を諦めてしまっている方も多くみられます。しかしながら、一見皮膚だけの病気にみえて、高血圧や動脈硬化、脂質異常症、糖尿病などを合併することが多く、乾癬は全身の炎症性疾患であり寿命にも関係していることが分かっています。一度治療してすぐ完治という治療法は残念ながらまだありませんが、新しい治療薬が毎年のように出てきています。乾癬の治療薬は軟膏も内服薬も注射も、高価な薬剤が多く薬品代がどうしても高くなりがちですが、安全性やコストも含めてお互いに相談しながらその人に合った治療をしていきたいと思っています。
注射薬や内服薬など新しく効果の高い治療法が沢山出てきていますが、治療開始するにあたっては特別な検査等が必要なため、治療強化が必要な場合は大学病院等へまずは紹介させて頂きます。生物学的製剤などの初回治療はクリニックでは施設条件が厳しいのですが、維持治療については点滴でなければ当院でも可能です。