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酒さ

【酒さとは】原因不明。赤ら顔といわれる状態やニキビのようなぶつぶつがみられ、症状は良くなったり悪くなったりを長期間繰り返します。30代以降の女性に比較的多くみられます。酒さの皮膚は乾燥し、皮膚バリア機能が低下しています。このため刺激に過敏になっており、見た目にはっきりした異常がないのに痒みや痛み、つっぱり感など不快な自覚症状だけを感じていることもあります。受診行動の研究などでは完治が難しく症状が長期持続し、情報を調べるほど不安は減ることはなく増していく傾向があり、本人の主観的症状と客観的に認められる症状の度合いが乖離していることが多いため医療不信に繋がりやすく、皮膚そう痒症と同様にいくつものクリニックを転々と受診していくことの多い疾患の1つとなっています。

【日常生活の注意点】

温度変化、日光、ストレス、タバコ、強い洗顔、アルコール含有化粧品、ステロイド軟膏、マスク、運動などともかく色々な刺激を避けないといけません。アルコールや香辛料、熱い飲み物も避けて、ヒスタミンの多い食物(チーズ、ヨーグルト、豆類など)も避けたほうがよいという説もあります。とはいえ運動にしろ食品にしろ、健康によいものもあるのであまり気にしすぎも良くないと思いますが。

【酒さによいだろうと言われていること】

・洗顔はぬるま湯で優しく

・保湿もしましょう

・日焼け止めも塗る(SPF30以上。紫外線散乱剤のもの。香料不使用)

・便秘の改善

・口腔ケア(まめな歯科クリーニングなど)

・運動するなら水中エクササイズがよいそうです

【治療】

残念ながら日本では保険適応薬がなく自費診療になる場合がほとんどです。他院で保険適応で処方されていたとしてもご了承のほどよろしくお願い致します。

・塗り薬:当院では以下の2種の外用薬を準備しています。

 メトロニダゾール(ロゼックスゲル®):保険適応。まずはこれを試してみて、次に自費のアゼライン酸を試してみてよいかと思います。

  アゼライン酸(DRX AZAクリア) 15g/本:2000円(税込)*再診は不要です。

・抗生剤の内服・外用

・漢方薬、ビタミン剤(ニキビ肌用と共通となります:ハイシー顆粒・リボフラビン錠・ピドキサール錠の3剤:30日分で1700円

*自由診療の場合、初診料1500円(税込)、再診料550円(税込)、処方料(院外処方の場合)が自己負担となります。

*赤ら顔タイプに効果がありそうな血管収縮作用のあるオキシメタゾリンクリーム、ブリモニジンクリームは最近のガイドラインからは削除されています。

*ピーリングやレーザー、光治療などが行われる場合もありますが、当院では用意しておりません

【顔の赤みの鑑別】

明らかな酒さらしい所見がない赤ら顔では考えられるものが多岐にわたるため、いろいろ試しながら長期的に経過みていかざるえないこともあります。

1.化粧品などのかぶれ:年齢によって皮膚状況も変化するので、これまで大丈夫だったからは通用しないことがあります。石鹸、化粧品類、シャンプー、毛染めなど首から上に使うもの全てが原因となりえます。全部やめてみて症状が改善するかどうかみるのが一番分かりやすい方法ではあるのですがそういうわけにもいかず診断も治療も難しいというのが現状です。単に洗いすぎ、こすり過ぎのこともあります。コロナ以降はマスク皮膚炎(マスクによる摩擦や皮膚水分量の増減、不織布成分の接触皮膚炎など)も混在しより複雑になっています。

2.空気伝播性接触皮膚炎:アレルゲンを含む空気、蒸気、繊維、花粉などで赤くなることがありますが、検査のやりようが無いことも多く、職場環境を安易に変えることもできないので診断も治療も難しいというのが現状です。

3.光線過敏症:日に当たったときにひどくなるという日光に過敏な方もおられます。徹底した日焼け対策が必要になります。男性なら慢性光線性皮膚炎。

4.その他:アトピー性皮膚炎、脂漏性皮膚炎、好酸球性毛包炎、顔面播種状粟粒性狼瘡、尋常性ざ瘡、菌状息肉症、全身性エリテマトーデス、皮膚筋炎、シェーグレン症候群、サルコイドーシス、ストレス、カルチノイド腫瘍、自律神経失調症(成人女性の皮膚刺激感・赤みの訴え)、閉経期のホットフラッシュ、ボディイメージの障害、皮膚感覚異常症などなど...

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