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蚊よけスプレーを選ぶならイカリジン製剤(赤ちゃんでも使えます)

[2023.05.13]

 日本で販売している虫除け剤には大きく分けて①イカリジン(ピカリジン)、②ディート、③その他(ハーブ系や超音波系)がありますが、とりあえずイカリジン製剤を選んでおけばいいんじゃないという話です。

 イカリジンだと赤ちゃんでも使えますが、店頭での商品数が多いディート製剤だと年齢制限など注意点があります。効果は同等くらいです。虫除けシール・リストバンド等や蚊よけ超音波等の有効性は証明されていません。一見安全そうなレモンユーカリ油など植物系虫除けも小児には使用しないように注意があったりします。

 

 以下細かいですが基本事項の羅列です。

 イカリジンのメリット

・生後すぐの赤ちゃんでも妊婦でも使用制限なし。

・皮膚への刺激もほとんどなし。

・日焼け止めと併用してもディートと違って皮膚への吸収が増加しない。

・ディートと比較すると臭いやべたつき感が少なく、プラスチック・化学繊維・皮革を腐食しない。

 イカリジンのデメリット

・2015年に国内承認された新しい薬剤なので今後何かリスクが分かるかもしれない。

 

 ディートについて(大抵スプレーの裏にすごく細かい字で説明書きがあるのでチェックしてください)

・6ヶ月以上2歳未満:1日1回まで(しかし子供用は濃度が薄いため3時間位しか効果が持続しない)。

・2-11歳:1日3回まで。

・小児(12歳未満)に使用する場合には、保護者等の指導監督の下で顔以外の部分に使用する。

・生後 6 か月未満の赤ちゃんは使用を控えたほうがいいかもとされている(ディートの年齢制限については異論もあります)。

 

  また虫よけ剤の基本として、

「日焼け止めの後に塗る」

「蚊が死ぬわけでも寄ってこなくなるわけでもないので、耳なし芳一のように塗らなかった部分は刺される」

「顔に直にかけず、一度手に取り良く伸ばした後、顔に塗る」

「子供が手を口に入れてしまう場合は、手には塗らないほうがよい」

「目や口や傷口や炎症を起こしている部位には入らないようにする」

「吸い込まないように換気のいい場所でスプレーする」

「スプレータイプより塗るタイプのほうが付着効率がよく、吸入の心配も少ない」

「効果持続時間は薬剤濃度で異なるので説明書きをチェックする」

「帰宅したらシャワーを浴びて洗い流す」

「蚊など吸血昆虫には効くが、蜂などには効かない」

などがあります。

 一方、夜釣りをするお父さんなど安全性どうこうよりとにかく強力に蚊よけしたいという場合は、蚊の寄りにくい白い衣服を着たり、汗をかいたり濡れたりしたら都度虫除けを塗り直したり、殺虫剤であるペルメトリン加工した衣服を着用したり、蚊取り線香やピレスロイド系殺虫剤を周辺に使ったりしてはどうでしょうか。

また、虫に刺されたらできる限り早くステロイド軟膏を塗って炎症を抑えましょう。2,3日経って痒くて赤いぶつぶつが出来上がってから病院に行ってもちょっと手遅れではあります。特に子供は長引きがちなので早めに治療しましょう。

 

参考

1)和田康夫, 田中麗子;夏前に知りたい!夏の生き物による疾患のperfect cure 節足動物虫除け剤の効果的な使い方, Derma,270:61-65(2018)

2)国立感染症研究所, 蚊媒介感染症の診療ガイドライン(第5版)

3)CDC  "West Nile Virus  Protect Yourself and Your Family from Mosquito Bites”  https://www.cdc.gov/westnile/prevention/index.html?CDC_AA_refVal=https%3A%2F%2Fwww.cdc.gov%2Fwestnile%2Ffaq%2Frepellent.htm,(2023)

4)厚生労働省;ディート (忌避剤) に関する検討会 資料(平成17年8月)

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