走りすぎて爪の下に血が溜まって痛いとき
マラソンシーズンが到来しました。この時期になると、「足の爪の下に血が溜まって痛い」というお悩みがとても増えてきます。これはランナーの方には比較的なじみのある症状かもしれません。長距離を走った後、特に足の親指の爪の下に、赤黒い、まるでカサブタのような塊ができて、ズキズキと痛むのが特徴です。これが「爪下血腫(そうかけっしゅ)」です。
ほとんどの場合、靴の中で爪が繰り返し圧迫されたり、つま先に衝撃がかかったりすることで起こる、走りすぎによるものです。
🩸 爪下血腫の対処法(応急処置)
痛みの原因は、爪の下に溜まった血液が圧力をかけていることです。この圧力を抜いてあげると、劇的に楽になります。2、3日我慢してから受診される方もいらっしゃいますが、そうすると血が固まってしまって穴を開けても血液が抜けないため、痛み止めだけ飲んで様子見ということになりがちです。早めの処置が必要です。
ただし、これらの処置は「走りすぎでできたものだ」とご自身でハッキリと分かっている場合にのみ行ってください。そうでなければ他の病気が隠れている可能性を否定できないため、医療機関を受診してください。
🚨 処置の際の注意点
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爪の下の肉(爪床)を傷つけないように、細心の注意を払ってください。
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感染を防ぐため、器具は必ず消毒してから使用してください。
📌 痛みを和らげる具体的な方法(実際の処置はネット動画など参照してみてください)
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1️⃣ 熱したクリップで穴を開ける
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ゼムクリップの先を、ライターなどで赤くなるまで熱します。
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熱くなった先端を、血腫がある爪の表面にそっと押し当てて穴を開けます。
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熱で溶かすため、痛みはほとんどありません。穴が開くと、溜まっていた血液が排出されます。
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2️⃣ ドリルビットで穴を開ける
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100円ショップなどで売っている、ドリルビット(一番細いもので十分です)で爪に小さな穴を開けます。
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こちらはゆっくりと削っていくため、慣れていない方でも比較的安全かもしれません。
- いずれの方法でも、穴を開けてある程度血液を流出させたら、ドラッグストアで売っているようなら傷薬をつけて、溜まった血が流れ出るのが止まるまでガーゼなどで保護しておけばよいです。血液が流出している間は、絆創膏はあまり液体を吸ってくれないので貼らないほうがいいでしょう。
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🛡️ 爪下血腫の予防法
👟 正しい靴の選び方と履き方
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つま先に適度なゆとりがあること(走ってる時に爪が圧迫されない余裕が必要です)。
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同時に、靴の中で足が前後に滑らないように、かかと周りや甲の部分がしっかりフィットするように紐を履くことも重要です。
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🩴 裏技(台湾サンダル)
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見た感じはかかとの付いたギョサンなのですが、より厚めで柔らかいです。サンダルなので爪が当たることはありません。台湾サンダルマラソン大会まで行われています。私がこれを履いて走って実証したわけではありませんので、興味のある方は自己責任で試してみてください。
